S)TORY
コントロールセンターに単身乗り込んだガーヴ。
彼がそこで見たものは、壁によりかかって眠る妹のユウとその友人の姿だった。
他にも倒れている数人の冒険者が見える。
ガーヴ「ユウ!起きろ!…ユウ!」
番人「無駄ですよ。あの方たちは眠っています。もう目を覚ますことはないでしょうが」
ガーヴ「…おまえらか?」
番人「だとしたらどうします?」
ガーヴ「…。妙な真似はしてないだろうな」
番人「安心してください。ここはトレボー様に監視されています。あなたのいう「妙な真似」などできませんよ。
あなたこそセンターの扉を蹴破ったりして、あとで請求がきますよ」
番人を無視してユウの元に向かうガーヴ。だが、番人たちも黙ってはいない。
番人「勝手は困りますね。あの方たちを助けるのは、私たちを倒してからにしてもらいましょうか?もっとも、倒せればの話ですが」
ガーヴが面倒臭そうに剣を構える。
番人「いくらあなたが強くても、7対1では勝ち目はありませんよ。」
ガーヴ「…そうか」
数の優位など、ガーヴには興味のない話だった。
成長した彼にとっては、コントロールセンターの番人が何人いようと相手ではないのだ。
番人を1人、また1人と確実に仕留めていくガーヴ。
番人「そこまでです!」
ガーヴ「…なんだ?命乞いか?」
番人「これでも強気でいられますかね?」
番人の指差す先には…。両手の間に魔法の炎を構え、無抵抗のユウたちを焼き払わんとする魔法使いの姿があった。