はしやんソフト

#1から始めるウィザードリィ
第36話 「ガーヴの戦い」

初版:2001年04月30日
更新:2003年06月21日

S)TORY

コントロールセンターに単身乗り込んだガーヴ。 彼がそこで見たものは、壁によりかかって眠る妹のユウとその友人の姿だった。 他にも倒れている数人の冒険者が見える。

ガーヴ「ユウ!起きろ!…ユウ!」
番人「無駄ですよ。あの方たちは眠っています。もう目を覚ますことはないでしょうが」
ガーヴ「…おまえらか?」
番人「だとしたらどうします?」
ガーヴ「…。妙な真似はしてないだろうな」
番人「安心してください。ここはトレボー様に監視されています。あなたのいう「妙な真似」などできませんよ。 あなたこそセンターの扉を蹴破ったりして、あとで請求がきますよ」

番人を無視してユウの元に向かうガーヴ。だが、番人たちも黙ってはいない。

番人「勝手は困りますね。あの方たちを助けるのは、私たちを倒してからにしてもらいましょうか?もっとも、倒せればの話ですが」

ガーヴが面倒臭そうに剣を構える。

番人「いくらあなたが強くても、7対1では勝ち目はありませんよ。」
ガーヴ「…そうか」

数の優位など、ガーヴには興味のない話だった。 成長した彼にとっては、コントロールセンターの番人が何人いようと相手ではないのだ。 番人を1人、また1人と確実に仕留めていくガーヴ。

番人「そこまでです!」
ガーヴ「…なんだ?命乞いか?」
番人「これでも強気でいられますかね?」

番人の指差す先には…。両手の間に魔法の炎を構え、無抵抗のユウたちを焼き払わんとする魔法使いの姿があった。


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