S)TORY
番人「私の趣味に反するのですが、仕方ありませんね。さあ、どうしますか?」
ガーヴ「貴様…!」
その時だった。
エチゼン「なんとか間に合ったぜぇ」
番人「くっ、面倒なことになりましたね…。グレイス!やりなさい!」
ガーヴ「しまった!」
番人の魔法使いがユウ目掛けて炎の魔法を放った。だが、炎の魔法はユウではなく、その前に転がっていた酒樽に命中した。
酒樽の内容物に炎が燃え移り、一瞬にして火の海と化すコントロールセンター。駆けつけたオカサーファー、フォン、おんぷの援護の中、ガーヴ、デーブ、エチゼンがユウのパーティを救い出す。
結局、ガーヴたちは5人の救助に成功した。残る1人の酒樽の近くに倒れていた冒険者は、遺体の損傷が著しく救出することは不可能だった。
戦闘は、おんぷの強力な魔法に耐えた敵をオカサーファーとフォンが仕留める、というパターンであっけなく片がついた。
ガーヴたちのパーティは、もはやコントロールセンターごときで苦戦するレベルではないのだ。
城に戻る途中、ガーヴがぼやく。
ガーヴ「あれじゃ、もうコントロールセンターは使えないな。トレボーに何と言われるやら…。」
フォン「それなら心配ない」
冷酷な番人を鋭い蹴りで倒したフォンが言った。
フォン「1人だけ生かしておいたよ。コントロールセンターに放火した責任をとってもらわんとね。
もっとも、あの炎の中で生きているかは保証しかねるが。」
フォン…。冷酷な番人より冷酷な紳士…。