S)TORY
このパーティは、FIGHTERx3、PRIESTx1、MAGEx2という異色の構成である。
そのことに疑問をもったユウに、アイリーンが答えた。
アイリーン「救出パーティだからシーフはいらないでしょ?でもビショップがいないのは…。クロイツさんの能力が足りなかったのよ」
クロイツ「また、年寄りの悪口かいのぅ?」
アイリーン「ひぃ」
突然、会話に割り込んできたクロイツ。耳の遠い彼だが、こういう時だけはちゃんと聞こえるらしい。
冴えないメンバーが目立つこのパーティだが、マーフィー戦あたりから頭角を表し始めた。
シロー、ソーメン、ボボコフがSTRENGTH18を保ち、現れるマーフィーを次々に倒す。
当時のガーヴやオカサーファーとは比べ物にならない強さだ。
マーフィー戦では、メイジのユウやクロイツに出番はない。攻撃補助呪文も、今の前衛の3人には必要ない。
杖を構えながら前衛の3人の戦いを見守るユウ。しかしクロイツは…寝ていた。
アイリーン「ちょっと、クロイツさん!寝てないで呪文の1つでも唱えたらどうなの?」
アイリーンの言葉で目を覚ますクロイツ。
クロイツ「…しょうがないのぅ。ユウさんや、眠りの呪文はなんていったかのぅ?」
ユウ「KATINOですよ」
クロイツ「なんぢゃって?TI?」
ドーン!!
核の爆発に包まれる室内。血相を変えてクロイツに詰め寄るアイリーン。
アイリーン「なにやってるのよ!こんな部屋でTILTOWAIT唱えたら全滅するじゃない!」
クロイツ「はて…。わしは、そんな呪文知らんがのぅ」