S)TORY
冒険の舞台は地下8階へ。ここも7F同様「ワードナの手抜き」と称されるフロアである。
探索中、モンスターが珍しい宝箱を落としていった。真紅の宝石がちりばめられた宝箱である。
宝箱を開けるべく準備にかかるデーブ。しかし…。
エチゼン「せっかくだから、おれはこの赤の宝箱を開けるぜ!」
ガーヴ「やめ…」
エチゼンを制止しようとしたガーヴの言葉は、ダンジョンの別の場所で響いた。
どうやらTELEPORTERのトラップに引っかかったようだ。
彼らが飛ばされた先は運悪くダークゾーンの中だった。
エチゼン「赤いものを見ると我慢できないんだ…」
反省するエチゼンの声だけが聞こえてくる。
おんぷちゃんとフォンがDUMAPICで現在地を確認しながら出口を探したが、一向に見つかる気配はない。
また、ダークゾーンの中にはテレポートトラップが仕掛けられており、脱出は困難を極めた。
数時間歩き探しまわったが出口を見つけることはできなかった。
DUMAPICの使用回数も底を付き、手探りで出口を探す。
それからしばらくしてオカサーファーがパーティ以外の人の気配に気づく。
別の冒険者のパーティが迷い込んできたのだろうか。
ガーヴ「誰かいるのか?」
そう尋ねたガーヴに返ってきたのは、なんと攻撃魔法だった。
出口なきダークゾーン。疲労が極限状態にあったパーティを仕留めるには十分過ぎる魔法だった。