はしやんソフト

#1から始めるウィザードリィ
第15話 「狂王 Trebor」

初版:2001年03月07日
更新:2003年06月20日

S)TORY

「友好的な」番人に聞いたところ、この施設(コントロールセンター)は、狂王Treborが作ったものだそうだ。
ガーヴたち冒険者を迷宮に送り込んだのも彼だ。
彼の目的は2つ。1つは、冒険者を鍛え上げて自分の配下にすること。 もう1つは、冒険者を使って極悪人Werdnaを倒し、アミュレットを手にいれることである。そのために彼は、冒険者を鍛え上げ、Werdnaを倒す「試練」の場所としてこの場所を選んだのだ(このダンジョンが狂王の試練場と呼ばれる所以である)。まさに一石二鳥である。

一石二鳥。狂王Treborが1つの石で2羽の飛ぶ鳥を落としたという話は、この世界に住む人間なら誰でも知っている有名な話だ。一説には、彼が先代の王と王位を賭けた「石狩り(石で鳥などを狩ること)」をやり、そこで勝利して王になったとも言われている。
当時の文献には、こう記されている。

Treborは、1つの石で2羽の鳥を殺した。(マニュアルより)

「飛ぶ鳥」とはどこにも書いていない。もしかしたら2羽の鶏を石で殺しただけかもしれない。 もしただの鶏を殺しただけであれば、街の肉屋の主人の方がよっぽど王に相応しいだろう。
まあ、王としての資格の話はさておき、意味もなく石で殺すあたりが「狂王」と呼ばれる所以なのかもしれない。


D)ICTIONARY

Treborは、1つの石で2羽の鳥を殺した。
某社長は東海道五十三次というゲームをプレイ中、1つのかんしゃく玉で2人の忍者を倒した時に「トレボー!」と叫ぶという。


P)RECEDING STORY T)OP N)EXT STORY