はしやんソフト

#1から始めるウィザードリィ
第67話 「ロード・ソドム その2」

初版:2003年06月22日
更新:2003年12月25日

S)TORY

9階のレベル上げツアーは続く。転職したばかりのソドムはレベルの上がりが早く、低レベルながらも、さっそく呪文を習得したようだ。
戦闘終了後、アイリーンが、ロクリスの左腕に残る小さな傷を指差してソドムに囁く。

アイリーン「ソドム、あれあれ。覚えた魔法を試してみたらどう?」
ソドム「OK!」

アイリーンの声が聞こえたのか、ロクリスはソドムのDIOSを受けるため、体の力を抜いた。

ソドム「カティーノ!」
アイリーン「カ、カティーノ?」

ソドムが唱えた呪文は、DIOSでもなければ、ロードの覚える僧侶呪文でもない、魔法使いが覚える眠りの呪文KATINOだった。安心しきって抵抗の力を抜いていたロクリスは、ソドムの眠りの呪文をモロに受け、ダンジョンの床に倒れこんだ。

アイリーン「KATINOって何よ!ソドム、ロードに転職したんじゃなかったの?」
ソドム「ロード is クンシュ!クンシュ is ショーグンね!」
アイリーン「ショーグンって、まさか…」

ため息をつくアイリーンの予想は的中した。


<町外れの訓練場>
訓練場の係員「よく来たな、ソドムとやら。汝の望む、次の職業は何だ?」
ソドム「ショーグンニ ナリタイネ!」
訓練場の係員「ふむ、ショーグンか。承知した。」

係員が呪文のような言葉を口にすると、ソドムの前にある透明の玉が紫色に輝きだした。

訓練場の係員「ソドムよ、その玉に触れるのだ。その玉の力が、汝に新しき職業の力を与えるだろう」
ソドム「ヌォオオオオオオオオオオオオオ」

玉に触れたソドムの体に込められたエネルギーが流れ込む。やがて、玉は元の透明に戻った。

訓練場の係員「ソドムよ、これからはショーグンとして生きるがいい。そうだ、これを持っていけ」
ソドム「コレハ?」
訓練場の係員「ジュッテだ。古代のショーグンは、そのジュッテを使って悪を成敗したのだ」(歴史が間違って伝わっている…)
ソドム「Coooooooool!!」

こうしてソドムは、アイリーンたちの期待をよそに、サムライに転職していたのであった。


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