はしやんソフト

カントの寺院で復活したガーヴは、妹のユウに会うため、寺院内の療養施設に向かっていた。
ガーヴが救出したユウのパーティは、LOSTしたボボコフを除く全員が復活。 もちろんユウも復活したのだが、死亡前に受けた眠りの魔法の副作用か、1日のほとんどを寝て過ごすような状態にあるのだという。
時はすでに深夜。寺院から療養施設に続く廊下の灯りも消え、施設の入り口と施設内にわずかに灯りが灯っている程度だった。

？？？「だれ？」

施設の方から小さなMILWAの玉を持った司祭服の女性が近づいてきた。

ガーヴ「ガーヴ・ハシヤンソフトだ」
？？？「ガーヴ？ほんとなの？」

MILWAの光でガーヴの顔を確認する司祭服の女性。同時にその女性の顔も照らし出された。

アイリーン「ガーヴ！」
ガーヴ「アイリーンか」

ガーヴ「ユウに会いにきたんだ。顔だけでも見せようと思って」
アイリーン「この時間は面会できないわ。今、様子見てきたんだけど、眠っているようだったし」
ガーヴ「そうか」
アイリーン「でも、せっかく会いにきたんだし、特別に…」
ガーヴ「いや、規則があるならそれに従うよ。ユウが回復した時にまた来るから」
アイリーン「また…いくの？」
ガーヴ「明日の朝、出発する」
アイリーン「そう…。ガーヴ…あの…」
ガーヴ「うん？」
アイリーン「…気をつけて」

アイリーンの言葉に頷くと、ガーヴはカントの寺院をあとにした。