ShadowBane日記 2003年09月05日
「建国の辞令」
〜はしやんソフト本社社長室
Hashiyansoft「ゼロフォー、入りいます」
HASHI「うむ…入れ。」
わずかな機械音を立てて社長室のドアが開いた。
暗闇の社長室。非常灯のわずかな明かりが閉め切ったカーテンを照らしている。
Hashiyansoft「閉め切っていては駄目ですよ、社長。」
HASHI「待て!これは!」
静止もむなしくカーテンは開かれた。
Hashiyansoft「キャッ」
窓から入ってきた太陽光が室内の何かに強烈に反射し、 Hashiyansoftの視力を奪った。あわててカーテンを閉めるHashiyansoft。
Hashiyansoft「すみません、こんなこととは知らず…」
HASHI「修理やら洗浄やらで、手持ちの兜が全部出払ってしまっていてな。今日は取引先との打ち合わせもキャンセルしたよ」
HASHI「しかし、Hashiyansoftが本社に来るとは珍しい。ブリタニアで見て以来だな」
Hashiyansoft「その節はゼロスリー、いえ、姉が大変なご迷惑をおかけしました」
HASHI「いやいや、ゼロスリーには感謝しているよ。現実世界に帰ってこれたのも彼女のおかげだからな」
Hashiyansoft「社長、早速本題に入らせていただきます」
HASHI「うむ…」
Hashiyansoft「今日はグループからの辞令をお伝えに参りました」
辞令という言葉を聞き、暗闇で眉間にシワを寄せる社長。
HASHI「また異世界に支店開設の話か…」
Hashiyansoft「いいえ」
HASHI「ん?」
Hashiyansoft「支店開設ではく建国の話です。場所はアーリンス。出発は本日16時です。」
HASHI「!!」
支店開設というのは冗談のつもりだった。だが、Hashiyansoftから返ってきた答えは 予想だにしないものだった。建国!?ソフトも作ってないのに国を作れだと!?
アーリンスと言えば、確認されている中で最も危険な世界ではないか…。 日々、数々のギルドが覇権をかけて戦争を繰り返す世界…。
支店開設ならまだしも建国!?無理だ…。 そうだ、なんとか出発を延期して長期出張にでも出てしまおう。
HASHI「ハハ…今日は無理だよ。兜も全部出払っているし。延期…そうだ延期にしよう。君もそうした方が良いと思うだろ?ハハ…ハハハ…」
Hashiyansoft「それならご心配には及びません。兜のように脱げる心配のない被り物がございます」
HASHI「な…。そうだ…あ、あれ?なんか腹の調子がおかしくなってきたような気がする…アイタ…イタタ…」
Hashiyansoft「社長…」
定刻16時ちょうど。五流演技も虚しく、本社地下の転送室から社長は異世界アーリンスへと旅立った。
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Hashiyansoft「ゼロフォー、入りいます」
HASHI「うむ…入れ。」
わずかな機械音を立てて社長室のドアが開いた。
暗闇の社長室。非常灯のわずかな明かりが閉め切ったカーテンを照らしている。
Hashiyansoft「閉め切っていては駄目ですよ、社長。」
HASHI「待て!これは!」
静止もむなしくカーテンは開かれた。
Hashiyansoft「キャッ」
窓から入ってきた太陽光が室内の何かに強烈に反射し、 Hashiyansoftの視力を奪った。あわててカーテンを閉めるHashiyansoft。
Hashiyansoft「すみません、こんなこととは知らず…」
HASHI「修理やら洗浄やらで、手持ちの兜が全部出払ってしまっていてな。今日は取引先との打ち合わせもキャンセルしたよ」
HASHI「しかし、Hashiyansoftが本社に来るとは珍しい。ブリタニアで見て以来だな」
Hashiyansoft「その節はゼロスリー、いえ、姉が大変なご迷惑をおかけしました」
HASHI「いやいや、ゼロスリーには感謝しているよ。現実世界に帰ってこれたのも彼女のおかげだからな」
Hashiyansoft「社長、早速本題に入らせていただきます」
HASHI「うむ…」
Hashiyansoft「今日はグループからの辞令をお伝えに参りました」
辞令という言葉を聞き、暗闇で眉間にシワを寄せる社長。
HASHI「また異世界に支店開設の話か…」
Hashiyansoft「いいえ」
HASHI「ん?」
Hashiyansoft「支店開設ではく建国の話です。場所はアーリンス。出発は本日16時です。」
HASHI「!!」
支店開設というのは冗談のつもりだった。だが、Hashiyansoftから返ってきた答えは 予想だにしないものだった。建国!?ソフトも作ってないのに国を作れだと!?
アーリンスと言えば、確認されている中で最も危険な世界ではないか…。 日々、数々のギルドが覇権をかけて戦争を繰り返す世界…。
支店開設ならまだしも建国!?無理だ…。 そうだ、なんとか出発を延期して長期出張にでも出てしまおう。
HASHI「ハハ…今日は無理だよ。兜も全部出払っているし。延期…そうだ延期にしよう。君もそうした方が良いと思うだろ?ハハ…ハハハ…」
Hashiyansoft「それならご心配には及びません。兜のように脱げる心配のない被り物がございます」
HASHI「な…。そうだ…あ、あれ?なんか腹の調子がおかしくなってきたような気がする…アイタ…イタタ…」
Hashiyansoft「社長…」
定刻16時ちょうど。五流演技も虚しく、本社地下の転送室から社長は異世界アーリンスへと旅立った。
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