それは十年前のことであった…。
そんなに前ではない。でも、私がサターンを手にしたのは、いつだっただろうか…。
前の日までサターンの「サ」の字も頭になかった私だが、ストZEROがやりたくなり、
突然、購入を決意した。
車を持つ友人にネダり、何件もまわって安いお店を探してもらったのを覚えている。
最初によったお店で、さっそくサターンを発見。
しかし…。
どうみても超初代サターンである。箱もデカイし。
超初代サターンは何かと問題が多いと聞いていたので購入をためらっていた。
すると、変なオヤジ(店主)がよってきた。超初代サターンじゃないの?と尋ねると、
「それは新しいやつだから大丈夫。きちんとしたところから仕入れたから大丈夫」と、オヤジ。
この後も、「大丈夫」を4回は言った。アヤシイ。
「仕入れた」って中古だぞ(まあ、そういう場合もあるだろうが)。
私と友人が黙っていると、オヤジはおかくれになった(笑。
おやじがいなくなったので、私は箱を開けて確認することにした。
超初代サターンは、アクセスランプが割れている(2つついている)と友人から聞いていたので、それではっきりすると思った。
ゴソゴソ…。
すると、すごい血相でオヤジが飛んできて
「お客さん、開けられるとこまるんだよね。これは、きちんとしたところから仕入れたから大丈夫なんだけどね」
と、かなりの「大丈夫大好きチーム」であることが判明した。
オヤジは私の手から箱ごと奪い、慌てて半出しのサターソを箱に戻した。
慌てるオヤジのおかげで、そのサターンが古いことがわかったので私と友人は店を出た。
まあ、買わされなかっただけでもよしとしよう。
いろいろあったけど、無事、灰サターン(…)を手に入れることができた。
「アクト」というゲーム屋さんで買ったので、「アクトサターン」と名づけた(買って一週間くらいで言わなくなったが)。
それから時が経って…。
プレイステーションの台頭、ドリームキャストの発売、そしてPSUの発表、
オヤジの店の倒産(!?。
これはかなり前の話になるが、オヤジの店は別の新しいゲームショップになっていた
(いまだファミコンショップと書きそうになる自分が嫌)。
「オレを騙そうとしたから潰れたんだ」、友人と話しては笑ったものだ(ヒドイ。
おかくれになったオヤジの話をしてもしょうがないので、話を戻す。
時が経ち、私のサターンは、部屋の隅でホコリをかぶりつつあった。ドリームキャストの発売前からそうだった。
しかし、そのホコリを一瞬で吹き飛ばしてくれそうなすごいゲームが現れた。
それが、デスクリムゾンだった。
私は、彼(?)の存在を知らなかった。でも、なぜか周りが騒がしい。
デスクリって何?デス様って何?コンバット越前って誰?モモンガかムササビかで口論になり殺人事件発生?
(※)
さっそくデスクリに関する調査をはじめた私。そして手に入れた情報は…。
<次回予告>
かつてフィストマスターとして恐れられた男がいた。
一度はフィストを手放したが、拳で語り合ったあの日を思い出し再び買いに走る。
おりしも、FF8発売日前日のことだった。
次回、デスサターン 第2話「デス様降臨!」。
せっかくだからオレはこの赤の扉を選ぶぜ!
※)そんな事件は起きていません。
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